この時期、6月が近づいてくると、ホタルが飛び始めます。地方でも、ホタルが見れる所がかなり減ってきましたが、日本にはまだまだホタルがたくさん見れる所があります。
ホタルが飛ぶ時期は、地域によって異なりますが、5月下旬から7月上旬まで。見るのに適している時間は8時~9時ぐらいだと言われています。
出典:http://digitalphoto.cocolog-nifty.com/
上のような幻想的な写真は、普通のカメラでは取れませんが、あるていどの写真なら普通のデジカメやスマホでも撮影可能です。「ホタルの写真を取りたいけど難しいから」といって撮らない人も多いですが、コツさえ掴めば撮れるようになります。
コンデジでホタルを撮影する方法
一眼レフは持ってないけど、普通のデジカメならあるっていう人。ホタルを撮るのは無理と諦めていませんか?
最近のデジカメなら、かなり性能も高くなってきていますので、それなりに撮影することができるようになっています。ということは、最近のデジカメであれば、ある程度の写真が撮れるっていうことなんです。
では、どうすればいいのか?
まず、どのデジカメでも撮影できるわけではありません。最近のものだったらほとんど大丈夫だと思いますが、一昔前の機種なら、うまく写せないかもしれません。
そこで、最初に、お持ちのデジカメのスペックをチェックしましょう。シャッタースピード優先モードに設定してみて、調整可能なシャッタースピードの範囲を確認しましょう。シャッタースピードというのは、シャッターを開いている時間の事。夜のように光が少ない場所での撮影では、シャッタースピードを長く設定する必要があります。
ホタルの撮影に必要なシャッタースピードは、30秒~1分程度あれば何とかなります。それから、ISO感度。これは1600ぐらいに出来ればいいです。これくらい出来れば撮影可能かと思います。
それから、レンズの明るさ(F値)がなるべく低い(明るい)機種がいいです。一昔前のデジカメでは、レンズが暗いものがあって、機種によっては、うまく撮影できないかもしれません。
それと、必須ではありませんが、フォーカスがマニュアルモードに設定できるのがいいです。Autoフォーカスは、ピントをあわせるときに、光が出ますのでホタルにとって良くないためです。
まとめると以下の様な機能があると撮影できると思います。
- シャッタースピードが30秒~1分に設定できる
- ISO感度を1600以上に設定できる
- F値が低い、明るいレンズ
- フォーカスをマニュアルに設定できる
ホタルなどのように長時間露出で撮影する場合、まず前提として三脚を使う必要があります。三脚がなければ、安い三脚を買いましょう。Amazonなら2千円~3千円も出せばそれなりに、いい三脚が買えます。
三脚はカメラ撮影で、なにかと使えますので、一つぐらい持っておいても損はしません。
ホタルを撮影をしてみよう
では、実際に撮影してみます。まず、ホタルがいる撮影場所に行く前に、カメラの設定を済ませておきます。ホタルはデジカメなどの周りの光によって繁殖にも影響があると言われています。ですので、撮影地でスマホや懐中電灯、もちろんフラッシュは厳禁です。
ホタルが見られるのは、日頃から保護している人達や、マナーをまもる人のおかげなのです。
では、カメラのマニュアルモードに切り替えます。マニュアルモードで、絞り、シャッタースピード、ISO感度をそれぞれ設定していきます。
絞り(F値)は一番明るい設定にします。F値低いほうが明るいので、出来るだけ低くします。
ISO感度は、1600に設定します。最近のデジカメであればISO感度をもっと上げることが出来ますが、ISO感度を上げ過ぎるとノイズが入りますので、最初は1600ぐらいで、上げ過ぎないようにします。
シャッタースピードは、30秒に設定します。直接シャッターボタンを押すと手ブレしますので、レリーズが使える場合はレリーズを使用したほうが、安定して撮影ができます。RX100M2かRX100M3の場合は、SONY リモートコマンダー RM-VPR1がレリーズとして使用できます。
それと、BULB撮影の場合は、レリーズは必須になります。
レリーズがない場合、セルフシャッターは、光が出るようなら使わない方がいいですが、使ったほうが安定して撮影できます。
最後に、ためしに暗い場所で撮影してみて、フラッシュが光らないことを念の為に確認しておきましょう。
設定が終わったら、実際に撮影地へ撮影に向かいます。撮影は、8時から9時ぐらいがおすすめです。
実際に撮影してみる
撮影場所に付いたら、三脚にセットをして実際に撮影に挑みます。
明るすぎる場合、シャッタースピードを短くしていって、適当な数値まで落としますその他、ISO感度を落としても調整出来ます。
暗すぎる場合は、シャッタースピードを上げる必要がありますが、30秒以上がBULBの場合は、レリーズを使用する必要がありますので、レリーズがない場合、ISO感度を上げて調整するしかありません。
いい写真を撮るには、とにかく忍耐が必要です。ホタルの場合はプロでも難しいですので、何回も繰り返して、やっと1枚それなりの写真が撮れるぐらいの覚悟をしておきましょう。
上手く行けば、ホタルの軌跡が見えるような写真が撮影できます。
出典:http://www.blog-surugabank.jp/
ホタルが見られる所は年々減ってきていますが、最近は、地元での放流などを行ったり、繁殖出来る環境を整備したりいろいろな取組が行われています。
私も毎年撮影に行きますが、毎年のように車のヘッドランプや懐中電灯などのマナー違反が見られます。撮影に行く方は、くれぐれも撮影マナーに注意して欲しいものです。
手持ちでホタル撮影してきました。(06/14)
近くの川にホタルを見に行ってきました。三脚を持ってなかったので、手持ちです。シャッタースピードは手持ちでもぶれにくいように10秒に設定して、ISO感度は800で撮影しました。


撮影に使ったカメラはSONYのRX100M2。ブログのスナップ写真の撮影に使っていますが、ホタルの撮影にも十分使えます。今回は、手持ちのためシャッタースピードが10秒ですが、三脚を付けて30秒まで又はバルブ撮影も可能です。
最新モデルは、RX100M3で、自分撮りにも対応しています。電子ビューファインダーも搭載
RX100M2はM3に比べて安いので、M3の新機能が必要なければオススメ。