地域おこしに思う「ストーリーを語ることの重要性」

尾道

地域おこしを通して、地域が積極的に情報発信する時代になって来ました。FacebookやTwitterを使って発信するのも当たり前になって来ましたね。私がサイトを立ち上げた目的のに一つが、地域の魅力を掘り起こして、それをどうやって伝えるか?ということ。

地域のイメージや認知度を上げるためには、なにが必要なのか?そういうことを考えてみたいと思います。

魅力の伝え方が大切

地方に住んでいると、もう少し上手く売り込めないかな~?って思うことが結構あります。本当に良いものなのに、ブランド力や認知度が低いせいで、いまいちパッとしない。そういうものがたくさんあります。

せっかく一生懸命作っても、売り方がよくないからうまくいかない。楽しい場所がいっぱいあるのに、伝え方がよくないから誰も来ない。そんな場所がいっぱい有ります。

最初からそれが出来ればだれも苦労しません。確かにそうなんですが、これからの時代は、自分たちから発信していかないと、お客様に相手にされません。

だからこそ、魅力の伝え方が大切なのです。

行ってみたいと思わせる場所を作る

どうやったら、魅力が伝わるのか?

おいしい果物があっても、どうやって売っていいかわからない、雰囲気のいい場所があっても、どうやって伝えていいかわからない。自分たちがよく分からない場所は、他の人から見てもよく分からないんです。

他にも同じような場所がいくらでもあります。特別そこに行く理由がなければ、わざわざ行かないですよね。そこに行ってみたいと思わせることが大事なんです。

野菜や果物でも、美味しいのはわかってるけど、それだけで買う理由にはなりません。お客様に買ってみたいと思わせることが大事です。

今の時代、ありきたりな物では人に行動起こさせることは難しいのです。どうすれば、行ってみたいと思わせることができるんでしょうか。

人はつまらない場所にわざわざ行こうとしません。面白い場所に行って、みんなで共有したいと思うのです。そういう場所を作ればいいのです。

地域おこしにとって一番大事なのは、自分たちが行ってみたいと思う場所を作ることです。まちづくりに関わっている人が、自分たちも面白いと思う場所でなければ、他の人から見ても、行ってみたいと思わせることはできません。

妄想や思いつきが、きっかけになる

自分たちが行ってみたいと思う場所を作ることが、魅力を伝えることの第一歩です。

例えば、「この場所にこんなお店があったら楽しいだろうな~」とか、「こんな体験が出来たらいいのに!」とか、自分たちが「こんな場所があったらいいな~」と思うような場所を考えてみるんです。

最初は、思いつきや妄想から始めていいんです。新しい価値が生まれるのは、大抵そういった思いつきのような発想から出てくることが多いのです。

ただ、新しいアイデアをやろうとすると、「そんな事して意味あるの?」とか思う人も出てきます。「どうせ大した効果ないんじゃないの?」とかそういう考え方をする人も多いです。

自分だけで進めるのならいいのですが、みんなに分かってもらうには、しっかりと自分の思いを語る必要があります。事細かく論理建てて説明するより、アツい思いが人の心を動かします。

「そこまで思うんならやってみたら?」「それなら協力する!」と思わせるような情熱をもって、周りの人も巻き込んで行くことで、ただの思いつきをカタチにしていく事ができるのです。

みんなのクリエイティビティを刺激させる

地域に住む人が、ここには大したものがないと思っていたらどうでしょうか?そこから、なにか新しい物が生まれてくると思いますか?

地域に住む人にとっても、面白いと思えるまちづくりをするためにはどうすればいいでしょうか?

地域おこしを取り組む自治体の中には、地域の人たちが、そのことに余り関心がないことがあります。「そういうのは、誰かがやってくれる」「プロに任せればいい」という発想です。

そこが、地域おこしにとっても大きなネックになってくると思います。アイデアはあるのに、地域の人がだれも協力してくれないということでは、いくら頑張ってもそれほどの成果は得られません。

いろんな人が関わることで、一つのアイデアから、思いもよらないものが生み出される。それが刺激になって、さらにクリエイティビティが刺激されるのです。誰かが勝手に進めるのではなくて、みんなで一緒に、楽しみながらまちづくりをやることが大切なのです。

実際には、自分たちが住む地域のことに、誰もが最初から全く関心がない人ばかりではありません。多くの人は、自分たちの地域に愛着がありますし、もっと良くしたいという人も若い人を中心に沢山いるはずです。

そういう人が地域のことについて語る場所があれば、自然に人やアイデアが集まってくるのです。

背景にあるストーリーを語ることの大切さ

魅力はあるのに、いまいちパッとしない。先程も言いましたが、それでは魅力を伝えることは出来ません。行ってみたいと思わせる必要があります。

たとえば、「他では見られない◯◯がある」というのを売りにすることが有ります。ただ、それを見たことによって、どんなふうに面白いのかどうかが伝わってくるでしょうか?

「他では見られない◯◯がある」というのは事実ですが、それだけでは、多くの人にとって、「じゃあそこに行けば、自分にとってどんな価値があるのか?」がよくわかりません。

魅力を伝える上で、「他の場所とどう違うのか?強みはなにか?」ということを理解することは大事ですが、もっと重要なのは、「背景にあるストーリーを語る」ということです。

どういうことかというと、福岡県東峰村で地域おこし協力隊されている福永俊介さんの記事が参考になります。

「おいしいですよー、いかがですか?」では売れません。だって向こうの柚子もおいしいですから(笑)大事なのはストーリーを伝えること。例えば東峰村の柚子は

・ホタルが飛び交うほど水がキレイ

・福岡県で唯一、平成の名水百選に選ばれた湧水がある

・かつて山伏が修行のために登った山々に囲まれている

・電車はあるけど2時間に1本しかこない

・そんな豊かな自然に囲まれて育っているからおいしいんだ!

東峰村のあれこれと、東京催事デビュー | いなかパイプ「いなか」と「とかい」のパイプウェブ 

商品自体とは直接関係がないけど、その背景にあるストーリーを語ることによって、買ってみたいと思わせる。この記事は参考になります。

それから、もっと本質的なことは、「ストーリー=世界観」を伝えることです。自分たちが、思い描いた世界観を語ること。他にはない世界観がある地域は、それだけで面白いんです。

そして、世界観は言葉で伝えるだけではありません。楽しいイベントがある、面白い人が集まる場所がある、なんとなく楽しそう、世界観はいろいろなカタチで表現すればいいんです。

 

やりっ放しではだめ、継続して改善する

それから、従来のまちづくりでは、やりっ放しで、全然使われていないもの、ほとんど意味のない取り組みが多く存在します。

新しいことを始めるのは大事ですが、なにか新しいことを始めても、改善していかなければ魅力がなくなっていきます。最初は思いつきから初めていいんですが、実態に合わせて、少しずつ改善していく仕組みも必要です。

PDCAサイクル

他人の真似をしてもだめ

いろいろな成功事例を参考にするのはいいんですが、ただ同じことを真似しても、それほど成果は出てきません。

表面的な事だけを真似しても、うまくいかないのです。表面的な部分より、思い描いたことをカタチにしていくプロセスが一番大事なのです。

自分たちが思い描いた町を作っていくことで、他にはない独自性が生まれ、行ってみたいと思わせる魅力を作ることになるのです。そして、その過程でみんなを巻き込んでいくことで、さらに面白い人やプロジェクトが集まってきます。

いま、地域おこしに求められていることは、新しい魅力(世界観)を創造(表現)することです。個人的には、そこが出来るかどうかが大事になって来ていると思っています。

安倍政権は地域おこし協力隊を3000人に増やすということをしています。多くの若者が地域おこしに取り組む時代です。

新しいことにも積極的に取り組んで、そこから、地域の魅力が生み出されるのを期待したいし、当ブログでも、そうした活動を応援していきたいと思います。

 

参考